アミューズメント産業の現状とミニクレーンゲーム市場

アミューズメント産業の現状

一部では「ゲームセンターはオワコン」との声もありますが、これは大きな誤解です。実際には、ゲームセンターと認められていない「アミューズメント施設」が増加傾向にあります。具体的に、風俗営業法第2条1項5号の許可を受けた施設がゲームセンターと定義されますが、これらの店舗数は減少しています。しかし、店舗自体は大型化しており、同等数の対象外施設も存在し、その規模は拡大しています。

ミニクレーンゲーム市場の現状

クレーンゲーム機の設置台数と売上は年々増加しています。特に、2021年度の機種別年間売上状況では、クレーンゲーム機が最も高い売上を記録しています。この背景には、景品の多様化や幅広い顧客層の取り込みがあり、「欲しい景品があるから店舗に足を運ぶ」という顧客が増加しています。その結果、集客ツールとしてクレーンゲーム機を導入する企業も増加しています。

例えば、パチンコホール大手のマルハンは、パチンコ業界の遊技人口の減少や規制強化といった課題に対処するため、クレーンゲームを主体としたアミューズメント施設「ME TOKYO」を開業し、その人気は拡大傾向にあります。また、コンビニ大手のローソンは、2025年中に全国1000店舗にクレーンゲームを導入する計画を発表し、収益基盤の強化だけでなく、集客のためのマーケティングツールとして活用する狙いがあります。

これらの動向から、クレーンゲーム市場は今後も成長が期待され、集客・売上向上の有効な手段として注目されています。